Do as you think best.

自由に映画の感想を書いています。

HKT48『092』短編映画の感想 part3

秋吉優花「夢のまた夢」監督:谷本佳織

夢の中で意中の彼に会いに行くーという話なのだが、恐らくストーリー自体にはそれほど意味がなく、いろんな秋𠮷ちゃんを見せることを目的としていたように思う。様々な場面で秋𠮷ちゃんのいろいろな表情が見られ、ファンならば楽しめたのではないだろうか。

 

岩花詩乃「ROMANESCO」監督:二宮健

私の理解力が乏しかっただけかもしれないが、終始意味がわからなかった。それにしても、あのラストシーンは必要だったのだろうか。意味がわからなかった上に後味が悪い。詩乃ちゃんのミステリアスな魅力と作品の雰囲気はマッチしていたかもしれない。

 

松岡はな「遠ざかって、消えていくもの」監督:池田千尋

妹と一緒に家出した母親を探しに行くという物語。これも私の理解力不足かもしれないが、最終的に何を伝えたかったのかよくわからなかった。1回しか見ていないので、もう少し見て考えれば理解できたかも・・。そもそも15分程度の短編ですべてを理解させるのは結構無理があるのかもしれない。正直はなちゃんの演技にはそれほど期待していなかったのだが、意外と良かった。作品の雰囲気にも合っていたように思う。

 

神志那結衣「潜在意識の恋人」監督:上條大輔

先生と生徒の禁断のラブストーリーと見せかけて、実はファンタジー(?)だったという結末。ただ、その結末が急すぎて、少々混乱した。もう少し説明が欲しいと思ったところで終わってしまった感じがした。物語としてはテンポよく進み、飽きずに見られた。じーなの演技も良かった。

 

続く。。

 

他の作品の感想も書いているのでもし良ければ。。

eieigakun.hatenablog.com

 

 

eieigakun.hatenablog.com

 

 

HKT48 『092』短編映画の感想 part 2

渕上舞「はじまり」監督:今中康平

泣ける。大学進学を機に一人暮らしを始める娘と父の会話がとてもリアルで、自分の親との関係性と重ね合わせながら見ることができ、自然と涙が溢れそうになるのだ。博多弁なのもほっとする。見終わった後にじんわりと心が温かくなる作品。

 

山内祐奈「ドジっ子マミ」監督:藤澤浩和

映画というより深夜ドラマを見ているような感覚だった。何にも考えずにぼーっとしていても笑えるくらいベタな笑いと展開が待っている。普通に面白いけどそれ以上でもそれ以下でもないといった作品かな。。

 

田中優香「激突」監督:ヤングポール

ありがちなホラーで退屈だなと思いきや、後半以降は盛り上がり面白くなっていく。ジャンルで言えばホラーアクションコメディになるのだろうか。本人がやっているのかどうかはわからないがアクションシーンは見ごたえがある。ゆうたんの演技は決して上手くはないが、派手な展開と演出でカバーされておりさほど気にならない。

 

兒玉遥「トチカコッケ」監督:横浜聡子

アイドルにこんな役をさせるのかと最初は驚いた。しかし、はるっぴはそれを見事に演じ切っているし、主人公マルのどこか闇を抱えていることを思わせるその姿と独特の愛嬌に引き込まれる。個人的には、マルが鏡に向かって笑顔をつくるシーンが好きだ。うまく言葉にできないがあの表情はとても印象的で忘れられない。この作品を見た人はきっと、マルの虜になるだろう。


続く。。

 

 

 

HKT48『092』短編映画の感想 part1

HKT48の1stアルバム『092』の特典映像に、メンバー48人全員の短編映画が収録されている。HKT48のファンではなくても、映像作品として楽しめるものが多く、私なりに感想を書いてみた。

 

荒巻美咲「恋と友情のパターン」監督:薮下雷太

アイドルとしての荒巻ちゃんの魅力が最大限に引き出されていて、推しメンにはこういう映画に出演してほしいとアイドルファンなら誰もが思うような作品だった。とにかく荒巻ちゃんが可愛いのだ。正直、演技はこれから、という感じがしたが、普段は見られない様々な表情を見ることができる。最初はありがちなストーリーだと思ったが、後半の展開と予想外な結末が面白かった。

 

田中美久「血まみれ Bitter Sweets」監督:松本花奈

この作品の監督は、HKT48の10thシングル「キスは待つしかないのでしょうか?」のMVも制作しているのだが、監督の世界観がとてもよく表れている。美しい映像と強いメッセージ性が特徴的だ。ただ、この映画の登場人物が発する台詞すべてが綺麗すぎてリアリティーが感じられなかったからか、なんとなくつまらなく感じてしまった。個人的にMVは好きだったのだが、それと面白い映画というのはまた別なのだろう。

 

山田麻莉奈「サバイバル・ウーマン」監督:熊澤尚人

まりりの魅力がよく生かされており、ドキュメンタリー風の作品に仕上がっていた。オーディションのシーンでは、まりりのアイドルとしての今の境遇と重なる部分があり、リアルに感じられた。最後にはしっかりオチもありとても面白かった。

 

村川緋杏「バイバイ、ホーホ」監督:片岡翔

あれ、緋杏ってこんなに可愛かったっけ。こういうと普段は可愛くないのか、と思われそうだが、それくらいこの映画の中の緋杏は美少女だった。正直、ストーリーは始まってすぐに結末が想像できるもので、真新しさはなかったのだが、演技は素晴らしく、彼女の新たな一面を発見できる作品だと思う。衣装や部屋など統一されたファンタジーな世界観にも溶け込んでいた。

 

続く。。。


<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2ZLMOB+20MWKY+3TXU+609HT" target="_blank" rel="nofollow">

<img border="0" width="120" height="60" alt="" src="https://www23.a8.net/svt/bgt?aid=180728075122&wid=001&eno=01&mid=s00000017877001009000&mc=1"></a>

<img border="0" width="1" height="1" src="https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=2ZLMOB+20MWKY+3TXU+609HT" alt="">

 

映画『最低。』

AV女優の紗倉まなによる同名小説『最低。』が原作で、

私はもともと原作を知っていた訳ではないのだが、興味本位で劇場へ足を運んだ。


劇場は、当然というか、ほとんどが男性客だったが、むしろ内容は女性にこそ見てほしいと思うものだった。


久々に考えさせられる映画を見た気がした。


元AV女優の母を持つ女子高生、平凡な生活から抜け出そうとAV女優になる主婦、北海道から上京し人気AV女優として活躍する女性。

3人の女性の物語がそれぞれ進んでいき、別々だったその人生がどこかで交わる時がくる。


3人はAVに関わったことで、苦しみ、辛い思いをするが、

AV女優とはそういう仕事、つまりそれほど覚悟のいる仕事だということを伝えたかったのだろう。


ただ、実際今では、もっとポジティブにAVの仕事に取り組んでいる方が多い気がするのだが、

映画では全体的に悲壮感が漂い過ぎているように感じた。

特に偏見を持たれやすい職業だからこそ、マイナスの面にばかり目を向けさせるのではなく、もっと良い印象を与えられるようなストーリーにすべきだったのではないかとも思った。原作者がAV女優だから尚更そう感じる。

だけど、それ以上に、AV女優という職業の現実を伝えたかったのかもしれない。


3人の主演女優がそれほど知名度のある方ではなかったからこそ、体を張った演技が出来たのだと思うし、見ている側は物語の世界観に入り込み楽しむことが出来た。


もちろんエロを期待して見ても良いと思うし、楽しみ方は人それぞれだ。


映画『勝手にふるえてろ』

私はもともとこの原作小説が大好きで、映画化されると知ってからとても楽しみにしていた。

ただ、原作が映画化されると、自分の思っていた原作の良さや世界観ではなくなり、ガッカリしてしまうことが度々あるのだが、、

この作品には良い意味で期待を裏切られた!!

原作小説とは別のジャンルだと言っても過言ではないが、だからこそ原作ファンでも楽しめるものに仕上がっている。

映画のキャッチコピーは「暴走ラブコメディ」、、そう言われてみれば確かにそうなのだけど、もっとこう、、それだけで言い表してしまうのは勿体ないような、、新しいジャンルの可能性を感じた。

それから、松岡茉優の演技が振り切っていてとても良かった。


とにかく面白かった!!

 

原作ではほとんどがヨシカの脳内で完結しているのに対し、映画では、それが他者との対話を通じて表現されており、私は映画や演出には詳しくないが、そのまま映像にすると退屈にも感じてしまいそうなところを、映像で見て面白いようになっていておお!こうなるのか!と感動した。


前半はポップでテンポよく物語が進むのですが、後半は少し切ない雰囲気になり、ラストでまた盛り上がる。最後まで飽きずに楽しめる。

 

コメディだけど、突拍子もない出来事が起こる訳ではなく、妙に現実的でリアル。だから、あーこういうのあるあるだなって思う場面が随所にあって、それらが笑いを誘ったりニヤリとさせたりする。


客観的に見ると主人公ヨシカってイタイ子なのに、ものすごく共感できてしまうのでグサグサくるのですがそこがまた面白い。

男性からすると、ヨシカの思考回路がわからないんじゃないかな

でも女性ってこういう生き物なんだろうな

性別だけでなく、見る人の立場によって、感想がまったく異なるので、見た後にいろんな人と語り合いたくなる、そんな映画だと思う。